ちゃんとやってよ

イチローが高校野球の指導者としてデビューしましたね。

どんな指導をするのか注目されていました。

話していることの内容そのものに目新しいものはなかったと思います。

「試合では待っているところにボールが来ないから全力で振れない。だから練習では少なくとも全力で振れるようにしておく」

「練習が厳しいから無意識に体がもつようにそれに合わせている。一回全力でできる限界を、という練習を」

昔から言われているようなことです。

選手たちも同じようなことを言われてきていると思います。

しかし、イチローが言うと説得力が違う。

それはなぜか?

イチロー自身が常に「行動変化」しているからではないでしょうか。

指導者になっている人たちも「経験」はしていると思いますし、その状況を変えるために行動を変えたとも思います。

しかしイチローほど早いサイクルで行動変化を起こしている選手は他にいないと思います。そしてそれが結果として出ています。

一つの課題に対して何度も行動変化し、どれが一番フィットするのか常に動いている。

結果、視点が多面的になり、現状に対しどのようなアプローチが必要か最適解が出てきて、自分もその通り動いている。

そのイチローの解と動きに対して異論などあろうはずがありません。

事実結果が出ているので。

尺度の低い指導者であれば、どこかで聞いたワードと、何となく自分にもそんなことあったなぁという認識程度で選手たちに話すケースもあるでしょう。

これでは内容が「感覚化」されていて、伝わりにくいものになっています。

事実として「経験化」されていて、その行動によって結果が出ていればこそ「こうすれば、ああなる」ということが伝わります。

しかし、イチローが最後に選手たちに投げかけた言葉が含蓄に富んでいます。

「ちゃんとやってよ」

最後に非常に抽象的な言葉を使ったのですが、狙いがあってのことだそうです。

抽象的な言葉で締めることによってどんな変化が選手たちに起こるのか・・・。

皆さんはどのように考えますか?


識学認定講師

阿部 泰明

幼少の頃から野球に没頭し、社会人までプレー。
現役引退後は高校教員となり、指導者としても活躍。
その後、国際協力に参画する機会を得て、アフリカのとある国へ旅立つ。
某国際機関の現地事務所長として勤務する傍ら、現地の子供たちに野球を指導し、全国大会制覇。教育、スポーツ、国際協力の現場を経験し、世界で勝てる最強の組織を作るためにはどうすればよいかを追い求め、識学と出会う。2020年に入社し、識学講師として活動。

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