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身に覚えのない恐怖 ㈱P-UP World 識学認定講師 阿部泰明

死に直面した経験はありますか?
私は、アフリカに駐在していた時に乗った乗合タクシーが、暴走の末横転した時は「終わった」と思いました。車が回転している時はなぜかスロー再生のように景色が流れ、日本のいなり寿司が頭に浮かんでいました。最後に食べたかったのだと思います。
今こうして文章を書いているので、とりあえず一命は取り留めたということですね。

これとは別に、中学生のときも大変怖いことが起きました。
雨の日、野球部の練習を終えて家に帰った後、2階の居間で横になっていたら、つい寝てしまいました。1時間ほどでしょうか。ふと目が覚め、トイレに行こうと立ち上がって廊下へ出た瞬間、意識が飛んだのです。
気づいたときは救急車の中で、頭に大きなタンコブができていてズキズキと痛んでいました。

一説によると何も異常がなかったとのことですが、しかしこれ、よく考えてみると非常に怖いのです。意識が飛んで倒れ込んだのが廊下だったから良かったのですが、すぐ横には階段がありました。ちょっとズレて階段から落ちる、または階段の角に頭をぶつけるなんてことになっていたら大変なことになっていたかもしれません。

さてここからが本題ですが、つまり、死というものは見えないところからもやってくるのです。

見えていれば対処できることもあるのですが、見えていないとある日突然もう手遅れということになります。


そして、死の恐怖を感じていればそれを避ける行動がとれますが、恐怖を感じていなければ回避行動をとれません。

ただし、必要のない恐怖があるのも事実です。正確には、目標を達成するうえで必要のない、あるいは消化しなければならない恐怖があるということです。目的地に移動したいのに、事故が怖くて乗合タクシーに乗らなければいつまで経っても着くことはできません。

気性の穏やかなドライバーを選んだり、ラッシュ時間を避けて移動したり、生存確率を上げるために運転席側後ろ寄りの席に座ったりなどして、対処していく必要があります。


恐怖を正しく感じていればこのように回避行動がとれます。

私は乗合タクシーに乗る時何も考えていなかったので、ただ運に命を預けるだけでした。


さて、皆さんにとっての恐怖は何でしょうか?

普段の生活の中で、また、仕事をする中で恐怖を感じていますか?

そしてそれは必要なものですか?必要のないものですか?

正しく回避できていますか?


自分ではなんともない、いい感じで仕事できていると思っていても、実は死に近づいている…。

階段のそばで突然倒れこむような状況になっていなければいいのですが…。


㈱P-UP World

識学認定講師

阿部泰明


幼少の頃から野球に没頭し、社会人までプレー。
現役引退後は高校教員となり、指導者としても活躍。
その後、国際協力に参画する機会を得て、アフリカのとある国へ旅立つ。
某国際機関の現地事務所長として勤務する傍ら、現地の子供たちに野球を指導し、全国大会制覇。教育、スポーツ、国際協力の現場を経験し、世界で勝てる最強の組織を作るためにはどうすればよいかを追い求め、識学と出会う。2020年に入社し、識学講師として活動。