Vol.1「組織における"位置決め"の重要性を再認識」株式会社ワンハンドレッド 代表取締役CEO 中臺翔太

通信事業に端を発し、現在ではオフィスインテリア、施工からスポーツ、果ては刀剣の販売など、多岐にわたるビジネスを展開する、株式会社ワンハンドレッド代表取締役CEO中臺 翔太氏が語る、組織における"位置決め"の重要性とは


識学を導入する前の状況や抱えていた課題などについてお聞かせください。

社内で全般的に言えることは、"なんとなくでやっている"ことが非常に多かったですね。 例えば、各部所、セクションごとに定期で行なっていた社内連絡の数々など。 そこで日頃の営業の問題や懸念点などが浮上してきた際に、各々が"なんとなく"で指示をしたり、或いは的を射た追求ができていなかったり、マネジメントをする上での明確な指標がなく、結果的に意味を為さない連絡や指示に時間を費やしてしまっていました。


識学を導入することで、指揮系統が格段にスマートになりましたよね。

そこは一番強くメリットに感じている部分でもあります。 今までは部下からの報告などに釘付けになってしまっているケースが多くありました。 組織内での連絡、意思疎通をスマートにするためチャットツール(Google Hangout)を使っているのですが、毎日際限なく報告、相談や依頼が入ってきていたんです。(笑) 組織として、各人における明確な"位置決め"ができていなかったからですね。 各々が、主観的になんとなく動いて、なんとなく人に聞く。管理階級が人に指示を出しておきながらも、部下からの結果を待つことをせずに案件を進めたりして、結果的に無駄な労力が発生していたりと、例を挙げればキリがないですね。上流から下流まで、業務を遂行する上での指標が定まっておらず、統率感のない組織運営が続いていました。 識学を導入してからはそうした意思の齟齬や、指示の手戻りなどが格段に減り、 無駄な時間がなくなったように思います。 必要最低限の時間的コストで既存の組織運営ができるようになり、限られたリソースをより有効的に活用することができるようになったと感じています。その結果、他の新規事業の展開・拡大にもより注力することができるようになりました。

素晴らしい変化ですね!どのような他事業の展開・開拓を進められていったのでしょうか?

メインで運営している通信事業部を中心に様々な事業展開を行なっています。 一つはオフィスデザイン・インテリアなどを中心とした施工事業ですね。 こちらは前年比110%の実績と好調な反面、職人の稼働率は前年比95%と、労働コストを抑えつつ増収増益を実現しています。 また、消費増税による消費の低迷化のリスクを懸念し、これまで商品・サービス販売で培ってきたノウハウを活かしつつ、小売以外での展開も進めています。 その第一歩が、スポーツ業界です。ここ数年での健康志向も相俟って、着実にニーズ獲得が実現できています。

オフィスインテリアにスポーツと多様性に富んだ事業展開ですね。通信事業以外にも踏み切った理由とはなんだったのでしょう?

通信業界というのは総務省、すなわち国が大きく舵を取る業界でもあるんです。無論、消費者の反応も非常に顕著で、企業の存続にかかわるスケールでの変化がある種、不可抗力に近い形で常に発生し得る業態です。 そうした情勢を鑑み、企業としてのリスクヘッジを、また何より社会として今後も絶対に必要不可欠な分野、またAIに取って代わられないビジネスとして、前述の施工事業やスポーツ事業などの展開に踏み切りました。



特に急成長を遂げている施工ビジネスですが、ここでも識学でのマネジメントは有効でしょうか?


個人的にですが、極めて有効だと思っています。 施工業界は土木、大工、建築、運転手と、様々な職種・キャリアを持つ人材が多く存在する業界です。 また依然として、所謂"縦社会"の風土が根強い業界でもあります。 そうした中で組織として、各々の明確な立ち位置を決めることで、その人間にどこまでの裁量があるのかをはっきりさせることは、非常に重要なことです。 自身の経験則だけに則った、"縦社会"的マネジメントは時にリスクを孕みます。 まして施工業界の様に、セクションの多い現場では尚更です。 業務をする上で頻発する、仕事の良し悪しの判断。指標が無く、個々の無意識の判断が横行する環境は、組織としては決して好ましくありません。 例えば、個人の感覚で「この堆積物を持って行こう」「今日はこの現場を行きたくないから別の現場にしよう」「遠いから出張行きたくないな」など...組織人としては信じられないようなことですが、末端では意外と監視の目が行き届かず、まかり通っているケースが多いのです。 そういった個人的な意識・理由での行動がまかり通る環境に対して抜本的な意識変革を起こすことができました。今の施工部の組織形成は、「識学」無くして起こり得なかったと思います。


逆に、識学を導入した上でネガティブに感じられた部分を教えてください。


ある意味で理に敵い過ぎている点でしょうか。「識学」に基づいて組織を導こうとした時、各人それぞれ人生を通して培ってきた考え方や、経験論を抜本的に否定してしまうこともあり得るので、少なからず反発も出てくると思います。経験豊富な人材ほど、自身の経験則から状況判断をしますから、「識学」とかけ離れた判断基準を持ってきた人間は返って行動に迷いが生じるかもしれません。それは指示を受ける側も、する側である我々経営者も同様です。主体的にしっかりと受け止め、考えの誤りを正していく一方で、運用の上では組織に対し客観的な視点を持つことも重要です。言われるがままとりあえずカリキュラムをこなすだけでは危険です。「識学は」理解を誤ると、極端に非情な理論に映りかねません。使い方をよく分かっていない管理者が不用意に用いるのは危険かもしれません。今は私の直属の部下2名がピーアップさんで識学を受講しているわけですが、 彼らが実践していく上で、部下の中にもやはりどうしても、"ルールの明確にすること"にに対してネガティブな反応を見せている人間も少なからず出てきています。ただ見放してしまうのではなく、立ち位置と課題を適切に与え、個々の課題を識学的にクリアへ導いていければいい人材が育っていくと思っています。


これから「識学」を検討している企業へ向け、実際に導入した企業としてアドバイスをお願いします。

まずは体験をしてみることですね。初回の紹介の時点で、抜本的に今までの間違い、メリット、デメリットがはっきりさせられ、ハッとすると思います。(笑) ただ、導入した組織が100%必ず成功するわけではないとは思っています。受け皿の広い理論ではありますが、やはり組織は千差万別ですから。返って導入しないほうが正解だと言える組織やケースもあると思います。ただ組織の拡大などで多くの人員を統率する必要が出てきたとき、そこに迷いがあるのならば少なからず参考になる理論であることは間違いありません。 そして、前述しましたが施工や土木、建設業界などは効果が大きいと感じます。 首都高速などを始めとするインフラ設備、防火シャッター、ビルの施工などなど...その全てが一歩誤ると人命に関わります。この業界は機械でできる部分も多いですが、最後の繊細な確認という部分においては人の手による確認が必要とされます。そして、一つのプロジェクトに携わる人数が非常に多い業界です。そこに明確な判断基準がなければ、現場で横行する無数の無意識からくる一言や、無責任な指示がいつしか作業全体の精度を落とし、いずれは事故にもつながりかねません。そうした多様な人材が入り混じる大規模な組織・軍団を、言うなれば清の始皇帝の様なイメージでしょうか、「識学」はシンプルにまとめ上げることが出来るのではないかと思います。


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企業情報

株式会社ワンハンドレッド(ホームページ:http://onehundred.jp/

通信事業/施工事業/日本刀販売/Web製作